ZFS Benchmark - RAIDZ編

FreeBSDとOpenIndianaでZFS Benchmark - RAIDZ編

はじめに

構成ディスク台数の増加に伴うZFS性能変動をfioを用いて測定する。

前略raidz編。
測定環境は ZFS Benchmark – 環境構成編 を参照。

ベンチマーク結果

Sequential Write

2台構成のraidzの性能が今ひとつなのはどちらも同じ。
OpenIndianaでは7台構成時の性能が今ひとつ、FreeBSDでは6台目か。
伸び方はほぼ同じような傾向を示しているように見えるが、最大値を見るとOpenIndianaに軍配が上がる。

Sequential Read

何故かReadはどちらもガタつきが激しい。
5台構成では、OpenIndiana/FreeBSDの双方で安定感のある数値を見せている。
6台構成では、どちらも5台構成の方が優位な値を見せている。
8台構成では、OpenIndianaでは順当な伸びを見せているが、FreeBSDでは7台構成に劣る。
OpenIndianaの方が圧倒的に性能は上だが、raidz構成では本数を闇雲に組み合わせるのはまずいかもしれない。

512K Random Write

OpenIndianaは7台目で少し下がるが、8台目では持ち直し、綺麗なスケール性能を見せる。
逆にFreeBSDは伸びに苦しんでいて、これなら5台構成の方が安定するだろうと思わせる変動。

512K Random Read

測定値は大体一緒。
Random Readは他のRAID構成でもそうだが、どうにも変化に乏しい値しか見れない。

これは、Random Readをvdev単位にしか割り振れないから。

4K Random Write

まぁ、大体一緒。

4K Random Read

まぁ、大体一緒。

総評

安定したスケールはやっぱりOpenIndiana。
でも、台数によってガタつきが見られるのでraidzを組む時は台数に多少気を配ったほうが良いように思う。

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